2022年1月25日(火)大阪府関係職員労働組合は、オミクロン株が急拡大するもとで「命を守るための保健師、保健所職員からの緊急提言」を発表し、翌日大阪府当局に提出しました。
命を守るための保健師、保健所職員からの緊急提言 2022年1月25日
コロナ感染拡大により、連日、陽性者が増加の一途をたどり、保健所がひっ迫し、連日数百件の積み残さざるを得ない事態となっています。このままでは、重症化リスクのある方や症状のある方への対応が大幅に遅れ、救える命が救えない事態となっています。
命を守るために、現場の保健師、保健所職員の声にもとづき緊急に提言します。
1.感染者が爆発的に増え、現場の保健師や職員は必死に対応していますが、それでも一つの保健所で数百件もの方が「積み残し」「連絡待ち」とならざるを得ない事態となっています。このままでは症状のある方や重症化リスクのある方への連絡、対応が遅れることになり、救える命が救えなくなります。症状のある方や重症化リスクのある方への対応を最優先にするための大阪府としての方針を明確にすること。
2.府内の医療機関への協力を呼びかけ、受診・受検した陽性者に対し、保健所を通さずに、自宅待機等の指示や療養解除基準、同居家族に症状が出たときの対応、救急要請の目安などについても説明・周知できるような体制をつくること。
3.保健所はコロナ禍であっても、引きこもり、自殺未遂、難病など、さまざまな課題に対応しなければなりません。長期間にわたりコロナ対応業務がひっ迫し、必要な支援ができない事態となっています。全庁的な応援体制を継続・拡大し、住民の命を守る体制強化を進めること。
4.外部委託によるコールセンターを設置していますが、電話が繋がりにくく、繋がっても答えられずに「保健所からの連絡を待つように」との事案が増え、保健所の電話は朝から夜まで鳴り止まない事態となっています。外部委託ではなく、保健所の体制強化と負担軽減に繋がる対策を取ること。
5.現在も夜間の電話対応については、保健師、職員の公用携帯電話の持ち帰り等で対応しています。深夜や未明の電話も多く、職員の負担が増大するとともに、緊急の判断を要する場合もあり、対応が不十分となる可能性も否めません。夜間の電話対応は、夜勤体制として位置づけ、そのために必要な人の配置を行うこと。