コロナで浮き彫りになった脆弱な医療体制の反省なし
更なる医療費適正化を目論む財務省「建議」
財政審建議について理事長談話(2021年5月25日)
大阪府保険医協会 高本 英司理事長
医療分野について「建議」は、新型コロナで浮き彫りになった脆弱な日本の医療供給体制への反省は全くない。それどころか、医療現場の逼迫の原因として「諸外国に比べて病院数と病床数が多い」ことで「病院・病床当たりの医療従事者が手薄」となったとして、これが今回の新型コロナで「医療資源が散在し、手薄な人的配置となっているわが国医療提供体制の脆弱さの一端が明らかになった」と結論をこじつけている。